コカ・コーラシステムの マテリアリティ

コカ・コーラシステムの マテリアリティ

2019年、日本コカ・コーラとコカ・コーラ ボトラーズジャパンは、世界で掲げられているサスティナビリティーのグローバル目標達成に加えて、日本独自の課題をベースにした戦略を立案し、コカ・コーラシステム共通のアクションプランへ落とし込むことを目的として、サスティナビリティーの課題抽出と優先順位の特定のための大規模な共同調査を行いました。その結果、グローバル目標の達成を目指しながら、日本特有のサスティナビリティー目標を掲げ、どのような課題を解決すべきかの方向性が見えてきました。

サスティナビリティー活動の目的と戦略

●サスティナビリティー活動の目的

コカ・コーラシステムは、環境や日常生活、 私たちを取り巻く地域社会などの各場面で、日本が直面する重要な課題に対し、ビジネスを通じて変化をもたらし、さわやかさを届けながら、未来を共創していくことに責任を持って取り組みます。

●全体的な戦略

重要課題に対する人々の関心を高め、課題解決の活動を推進するリーダーシップを発揮する
 

  • 「多様性の尊重」に関して、自社の先進的な事例を示しながら飲料業界をリードする
  • 日本のすみずみまでいきわたる活動力を有効利用し、「地域社会」との協働の取り組みを強化する
  • 「資源」を効率よく持続可能に利用することを目指し、業界と協力しながら、主導的役割を担う
     

3つのプラットフォームと9つの重点課題

9つの重点課題はさらに、喫緊の課題とする優先事項5項目と、現時点では優先度は比較的低いが重要と捉える重点事項4項目に分類しています。また、各領域における持続可能な開発目標(SDGs)との関わりを検証し、SDGsの達成も目指すことで、社会課題の解決に貢献します。

今後、コカ・コーラシステムは、重要課題をもとに、さらに具体的なアクションを再構築していきます。また、引き続き日本のコカ・コーラシステムの活動の進捗状況や成果は、レポートを通じて定期的に報告すると同時に、NPOや外部専門機関、有識者など第三者意見を取り入れ、時代に即した活動に取り組んでいきます。

マテリアリティ特定プロセス

1、課題の抽出(1)外部調査により日本国内の社会課題を抽出

SDGs関連レポート・指針、消費者団体・小売業者・NPO・学術団体・ESG投資家といった外部ステークホルダーインタビューを含む外部コンサルレポート、ISO26000、官公庁レポート、外部コンサルタントのベンチマーク調査などから抽出された各種社会課題を分類化し、189の課題を抽出しました。

2、課題の抽出(2)189の課題を33項目に絞り込み

さらに抽出した189の課題は、「再生可能エネルギー」「高齢化社会」などの一般的な共通項目ベースで33の項目に絞り込みました。

3、課題の抽出(3)33項目をマテリアリティ・マトリックスにプロットし、重点課題15項目を特定

2のプロセスで選定した各33項目の重要度を5段階で評価し、縦軸に日本の社会にとって重要な項目を、横軸にコカ・コーラシステムにとって重要な項目をプロットし、社会的に重要性が高く、かつコカ・コーラシステムのビジネスとの関連性が高い15項目を特定しました。

4、コカ・コーラシステム内におけるインタビュー実施とアップデート

さらにコカ・コーラシステムにおいて、日本コカ・コーラとコカ・コーラ ボトラーズジャパンのマネジメントおよび若手社員総勢のインタビューやワークショップで特定された重点課題4項目を加えて、19項目にアップデートしました。

5、3つのプラットフォームと重点課題9項目を特定

重点課題19項目は、日本コカ・コーラおよびコカ・コーラ ボトラーズジャパンのマネジメントとワークショップ形式のディスカッションを経て、今後10年間変わらないと想定される「多様性の尊重(Inclusion)」「地域社会(Communities)」「資源(Resources)」の3つのプラットフォームと直近に取り組むべき9つの重点課題(マテリアリティ)が合意されました。

Pick up