水資源|水の保全と管理

水は、私たちの製品の多くに含まれる最初の成分であると同時に、私たちの事業の持続可能性や地域社会の衛生にとっても中心的な役割を担うものです。 2021年3月、コカ・コーラは2030年に向けた新たな水資源保全戦略のグローバルフレームワークを発表しました。新たな戦略においては、地域の水源涵養、より厳格なポリシーの提唱、事業と地域社会における責任ある水の利用などを通じ、持続可能な水資源の保全に力点を置いています。

2030年水資源保全戦略

ビジョン:
2030年水資源保全戦略は、当社が事業を展開し、原料を調達し、人々の生活に寄り添っている地域において、水資源保全の向上に必要な活動を促進することに重点を置いています。当社はそのことを、暮らしや福祉の向上につながる持続可能で清潔な水へのアクセスに貢献し、水関連の災害から保護することによって実現しています。また、自然や生物多様性の保全と、高度な水管理の取り組みの推進にも努めています。

2030年水資源保全戦略は、水は共有資源であるという事実に根差しています。そのため、当社の取り組みは、水資源保全に取り組むための構成となっています。

当社は過去数年間にわたり、水関連のリスクが非常に高い地域に基づき、事業拠点、商業地域、グローバルな優先原料の調達地域、流域、地域社会を区分し、優先順位をつけるプロセスを経てきました。その結果として、当社のビジョンを達成するために、3つの重要目標を設定しました。

GOAL 1

2030年までに、水資源の持続可能性にリスクがあると特定した175カ所の工場において、水を100%循環利用します。

GOAL 2

2030年までに、当社の事業と農業サプライチェーンにとって重要だと特定した60カ所の流域の健全性向上に、パートナーと取り組みます。

GOAL 3

2021年から2030年にかけて、累計で2兆リットルの水を世界中の自然と地域社会に還元します。

 

これら3つの目標はすべて、最終製品の飲料に使用される水のグローバルな水資源保護を
少なくとも100%維持するという、当社のコミットメントに寄与するものです。

目標を達成するためには、システム一丸となっての活動が必要不可欠です。

セクターを越えてパートナーと協力しながら、当社の事業、流域(農産物原料の調達地域を含む)、地域社会での活動を実施しています。

 

事業における活動

・水使用量の削減
・排水の再利用と処理

流域における活動

・自然を重視したソリューションの支援ランドスケープソリューション(グレーインフラ)への投資
・農家による水使用量の削減と持続可能な農業慣行の支援
地域社会に安全な水と衛生(WASH)へのアクセスを提供するための支援

地域社会における活動

・地域社会に安全な水と衛生(WASH)へのアクセスを提供するための支援
・優れた水ガバナンスとスマートなポリシーの提唱

水資源保護の促進

Reduce

工場における水使用量の削減
コカ・コーラシステムの工場では、コカ・コーラシステム独自のマネジメントシステム「KORE(コア)」の品質基準を順守しながら、製造時の水の効率的な利用を進めています。

Recycle

工場における排水管理
コカ・コーラシステムの工場では、容器や設備の洗浄水、冷却水などの排水を適正に処理して、下水道や河川に放流しています。排水は微生物を使った「活性汚泥法」などによって浄化し、水質汚濁防止法などの国内法で定められた水質基準と「KORE」の基準を照らし合わせ、より厳しい方の基準によって管理しています。

Replenish

地域の水源の調査と保護
コカ・コーラシステムでは、専門機関の協力のもと、工場の水源を科学的な調査を通じて特定し、水源の脆弱性を評価したのち水源保護計画を策定、災害対策や工場水源での涵養活動を実施しています。

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