妊娠中・授乳期の飲酒
妊娠中・授乳期は必ず禁酒を
妊娠中・授乳期にお酒を飲んでしまうと、アルコールが胎児・乳児の脳や体の発育に影響を及ぼす危険性があります。妊娠中は胎盤を通して胎児に、授乳期は母乳を通して赤ちゃんにアルコールが運ばれてしまうからです。妊娠中や授乳期は必ず禁酒。予防のためには、妊娠の可能性があると分かった段階から飲むのをやめることが大切です。また母乳で子供を育てる場合には、授乳の全期間において禁酒する必要があります。
女性の適量は男性よりも少量です
女性は男性に比べて体が小さく、肝臓の大きさも小さいことから、男性よりも少ない飲酒量、短い期間の飲酒習慣でアルコール依存症や肝臓障害、すい臓障害などを引き起こしてしまう可能性があります。一方で体脂肪は男性より多いのですが、その分だけ水分は少なく、またアルコールが脂肪に溶けにくいため、飲酒時の血中アルコール濃度が男性よりも高くなります。さらに、女性ホルモンにはアルコールの分解を抑える作用があると言われています。女性にとっての適量は、男性より少量であるという認識を持っておきましょう。
増えている女性のアルコール依存症
日本の女性アルコール依存症者は、2003年から2013年までの10年間で約1.6倍に増え、13万人に達するというデータがあります(厚生労働省「わが国の成人の飲酒行動に関する全国調査 2013年」より)。その特徴は年代別に異なり、20~30代では摂食障害や薬物依存などを併発している傾向、30代後半~40代では生活や仕事上のストレスが原因となっていることが多く、50~60代以上では配偶者を亡くすことや体の衰えによってお酒に弱くなることが原因となりやすいようです。また女性の場合、診療・入院に至るまでの経緯において、周りが気付いてくれるタイミングが遅いことも特徴として挙げられています。
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