コカ・コーラの自動販売機

環境にやさしい自動販売機

環境にやさしい、進化した自動販売機

コカ・コーラシステムでは、環境2015年中期目標の「温暖化防止・エネルギー削減」の領域において、自動販売機部門のCO2排出量をシステム全体で46%削減(2004年比)する目標を設定しています。さて、自動販売機ではどのように省エネをしているのでしょうか。自動販売機で行っている環境対策をこれからご紹介します。

環境にやさしい自動販売機3種の画像

自動販売機の環境対策

学習省エネ機能

自動販売機に内蔵されたコンピュータがたくさん売れる時間とあまり売れない時間を記憶します。

そして販売傾向を学習することによって消費電力を減らす機能です。

※販売傾向って?

例えば「この自動販売機では通常△△時頃には○○本くらいの飲み物が売れている」というのが販売傾向です。

「この自動販売機では△△時頃には○○本売れるな」と考えた自動販売機は自動販売機全体を常に冷やすのではなく、必要な場所を冷やします。

販売傾向を学習する省エネ自動販売機の絵

ピークカット機能

7月から9月の夏場は冷房需要が急速に増大します。特に午後1時から午後4時までの時間帯にはたくさんの電力が使われていますが、これをピーク時間帯といいます。

そこで、少しでもピーク時間帯における電力使用を抑制する為、午前中に自動販売機を冷やします。ピーク時間帯に冷却運転をストップする事でピーク時間帯の電力抑制に協力する機能です。

ピークカット自販機の午前と午後を図示

コカ・コーラのノンフロン化計画

ノンフロン化とは、自動販売機で飲料を冷やす為の冷媒(冷蔵庫の冷却やエアコンの冷房に必要なガス)を代替フロンから他のものに変える事です。

以前は自動販売機の冷媒に“フロン”が使われていましたが、オゾン層を破壊する事が分かったため、オゾン層に与える影響の少ないものに変えました。それが“代替フロン”と呼ばれています。その後、オゾン層破壊の防止、また地球温暖化対策として、“代替フロン”を使わずに地球温暖化への影響がより小さい、いわゆるノンフロン冷媒を積極的に選択する事にしました。

コカ・コーラは2020年までに日本国内に設置されたすべての自動販売機をノンフロン化する計画です。

ヒートポンプ式自動販売機へ

自動販売機でさらに消費電力量を30%も削減出来る技術も自動販売機に導入されるようになりました。それは、ヒートポンプ式自動販売機です。

ヒートポンプ技術とは、エアコンや給湯器で利用されているもので、空気中の熱を吸収し、熱エネルギーとして利用する技術です。

ヒートポンプ式自動販売機では、冷却時に発生する排熱も有効利用し、効率的に自動販売機内の加温販売製品を加熱しています。

ヒートポンプ式自販機のしくみ

さらに環境にやさしくなる自動販売機の進化

ソーラーパネル搭載による蓄電で、“夜間照明の消費電力量ゼロ”※1を実現!

「ecoる/ソーラー」自動販売機の最大の特長は、自動販売機本体の上部に設置したソーラーパネルの発電により、夜間照明の消費電力量ゼロを実現したことです。加えて、より高い環境性能を実現するため、これまでのecoる自販機の特徴であるヒートポンプ機能やノンフロン冷媒の使用に加え、筐体には最新の真空断熱材、製品ディスプレイ部分にはLED照明を使用しています。

夜間稼動時の照明の消費電力をソーラー発電でカバーし、消費電力量ゼロを実現

一目で環境に配慮していることが判るソーラーパネルを設置

製品ディスプレイにLED照明を採用し、人感センサーと組み合わせることで省エネを実現

国内No.1※3の省エネ性能を誇るコカ・コーラの次世代自動販販売機「ecoる/E40」と同等の省エネ性能の実現

ノンフロン・ヒートポンプ機能の搭載、最新の真空断熱材の使用などによる高い省エネ効果

ソーラーパネル搭載の自動販売機の特徴を図示
※1 ソーラー発電による点灯可能な夜間照明の条件(理論値)
        - JIS規格に基づき夜間を12時間とする
        - 待機時はイルミネーション点灯、販売時は全点灯とする
        - 自動販売機の全販売量(販売回数)の1/3が夜間の販売とする
        - 1日3.3時間の発電でバッテリーは満充電になる
(3.3時間:気象データより算出した「1日あたりの平均発電可能時間」)
※2 コカ・コーラシステム:日本コカ・コーラと国内5のボトリング会社などで構成される企業体の総称
※3 当社従来機の同年同機種と比較して、約40%の省エネを実現

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